■長瀞・ニの堀を愛する会とは
東根市長瀞地区は、市の中心部より4キロメートルほど北西部にあり、戸数700戸、人口約3000人、周囲約0.5キロ平方メートルで周りが田んぼに囲まれた純農村地域です。地区内には、当時の長瀞城を偲ばせる「ニの堀」と呼ばれる堀が現在も残っており、道路も碁盤の目のように張りめぐり、また、地名にも「陣屋」・「楯」・「お蔵前」など城下町の面
影を数多く残しています。 さて昨年、地区のシンボルであり東根市の歴史的遺産であるこの「ニの堀」を町づくりに生かしていこうと、若い人たちが中心となって『長瀞・ニの堀を愛する会』が発足しました。
町づくりというと、どうしても行政が中心となってしまいがちですが、この会は、行政と住民そして企業が協力し合う。グランドワーク手法による町づくりを目指しています。
■長瀞城・ニの堀の歴史と現状
一、長瀞のお城が有名なわけ
長瀞の城(本当は館)は全国でも有名である。珍しい城だと言われる。本丸は一辺約280mで、堀の幅は、17m。平城(平地に築いた城)としてもかなり大きく、またもっとも大きな特徴は四の丸まであることである。普通
は三の丸までだが、四の丸は中国の築城をまねたもので、これは住民の住居や財産を外敵から守るためだとされている。現在はニの丸だけが水をたたえてのこっているが、古い図面
を見ると四の丸まであったということがわかる。
ニ、いつ頃、誰がつくったか?
今から750年程前の建長年間に、ここの豪族、西根氏が築城したとも伝えられ、それから約170年ほど経って応永二十一年に、山形城主最上家第四代満家が、古城を修復してそこに隠居した、とも伝えられている。その昔、一の丸は一番深く人の背丈以上あり、敵の侵入を防いでいたそうであるが、明治維新以降民間に払い下げられたときに埋められ、現在は、ニの丸の水堀(通
常「ニの堀」と呼んでいる)が原形をよくとどめている。
■おらだな広場づくり
歴史的遺産であるニの堀を環境汚染から守り、町の象徴として将来へ継承していこうという基本理念の元に地域の中での話し合いを行い、ふるさとづくりは地域みんなで考え行動するという基本コンセプトが生まれ、地域として何ができるのか、地域が何を望んでいるのか一つ一つ点検し、できることから取り組んでいきました。
基本理念
1.良好な環境の保全、創造と将来世代への継承
2.環境にやさしい、持続的なまちづくり
3.自然と共生した潤いあるまちづくり
4.環境保全への積極的な取り組み
地区内には公園というものが無く、以前から小さい子どもを持つ母親や、子守りをするお年寄りから、子どもを安心して遊ばせる場所が欲しいという声があり、ニの堀を中心とする地区内の環境整備の一つとして広場づくりを考えたところであり、また今回の事業では、東根市の提唱する『輝き躍動するひがしね創造事業2000』を、長瀞地区地域振興協議会で受け、『長瀞・ニの堀を愛する会』が中心となりながら、広場の企画立案等を行い、『おらだな広場』造成事業を進めることになりました。なお、広場造成作業には広く地域を問わず事業に賛同できる方々を募集し住民手づくりの理念を持ち実施しております。
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■造成作業
芝生の埴栽を梅雨前の6月4日に行うことを目標に、わたしたちボランティアはテストピース収集からはじめました。3000個余りが必要なため、東根や村山の生コン会社にお願いし日曜日毎に数百個づつ運搬しました。
盛土の終了した箇所からテストピースの埋込みを行い、長瀞小学校の『緑の少年団』5・6年生からご協力を得、芝生・生け垣の埴栽作業の一部を実施したところであります。
6月4日雨天のため、18日に約600平方メートルの芝生貼りを実施しましたが、当日は厳しい暑さで、また翌日からも連日30度前後の暑さとなり朝晩散水作業に追われました。ベンチやバーゴラの木材については、村社の改修のため伐採した松の木や桜の木を譲り受け、皮をはぎ乾燥させて手づくりで完成させました。3オン3バスケットコート・ソーラーシステムによる照明灯なども設置され、
公衆トイレ壁面への彩色については、東北芸術工科大学の日原教授ゼミのご協力のもと、ニの堀に配慮したデザインで地域環境に調和したものとなっております。
■自然と共生した町づくり
歴史的な遺産『ニの堀』を生かしていこうと、10数年前に数人で4基ほど浮かべた『灯ろう』が、現在では『長瀞ニの堀灯ろう祭り』として、ニの堀を代表する地区の大きな行事となり、毎年盆の13日から15日の3晩、400基ほどの灯ろうが堀の水面
を照らし幻想的な世界をつくり出し、地区内外から大勢の方々よりお越しいただいております。 堀を利用した『ニの堀ざっこ釣り大会』も去る10月9日(体育の日)に、実施しましたが、5回目を数える今回は、遠くは仙台市・福島県からの参加者もおり、500名余りの人たちが、秋の一日釣り糸をたれ『ざっこ釣り』に興じました。
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